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エンジン雑談 好きなエンジン フェラーリTipo035 [バイク、車]

好きなエンジンは色々ありますが今日はフェラーリのF1エンジンの話。

 1989年のTipo035、これが結構お気に入り。
Tipo035はフェラーリF1マシン、「フェラーリ640」に搭載されたもの。
マシン設計は天才ジョン・バーナードの手になるもので
今では当たり前のセミオートマチックトランスミッションなどとても斬新な
マシンだった。
この年は1.5Lターボから3.5L自然吸気エンジンにレギュレーションが変更された年で
ターボとは違った魅力的なエンジンが多数エントリーされていた。

エンジンのスペックは5バルブV型12気筒、バンク角65度、排気量3500cc、
出力665馬力~

 すごいと思うポイントは鋳鉄シリンダーブロックと4ベアリングのところ。
ほんとうに驚いた。まるで戦前のエンジンといったイメージだった。
それでいて同時代のホンダのV10などと同等のパフォーマンスが驚きだった。
時代的にはV12なら7ベアリング、軽合金製シリンダーブロックが
レース用エンジンでは当たり前と思っていたし、ましてや最高峰のF1のしかもフェラーリ
のエンジンだからまさかと思った。日産のサニー用A型エンジンだって初期のA10以降は
5ベアリングだってのに。
3000cc自然吸気時代のフェラーリ312用水平対向12気筒から内部抵抗低減の目的で
敢えて4ベアリングしたらしいが、常識に縛られない発想が大事だと考えさせられた。
 まあ、フェラーリもその後V10で6ベアリングとか軽合金シリンダーブロックとか
コスワースDFV的な近代レーシングエンジンの常識的構成になっていくのだが。

ちなみにTipo035には試作で"Ferrari Desmosessanta"というデスモドローミックもあった。
sessantaはイタリア語で60の意味。5バルブ*12気筒=60バルブの事だろう。
ドカティのテスタストレッタ(Testastretta)を設計したエンジニアによるものらしく
5バルブなので複雑な機構だが写真で見ると驚くほどコンパクトで
十分実用的だったようだ。
ニューマチックバルブが1986年ルノーF1ターボに使われているので
すでにニューマチックバルブの方向に向いていた時期だったが、
現在のMotoGPでデスモドローミックを使用しているドカティがホンダ、ヤマハの
ニューマチックバルブレーサーに健闘していることを思えば十分な可能性が
あったかも。開発が進んだら面白かったのに。

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